Calcium Reactor

CA-70

CA-50
(カルシウムリアクター詳細)
CO2をリアクター内に添加しカルシウムメディアと反応させ、カルシウムイオン濃度及び炭酸水素イオン濃度(KH)を上昇させます。
これらの濃度を一定に保つ器具。
CaCO3+CO2+H2O → Ca2++2HCO3-
主にハードコーラル主体の水槽で用いられますが、海水魚のみの水槽でも酸性化を緩衝し水槽環境の安定をもたらす事から使用をおすすめです。
カルシウムイオンと炭酸水素イオンは造礁サンゴが骨格を形成するために必要な主成分です。
造礁サンゴの骨格はアラゴナイト(あられ石)で構成されており、炭酸カルシウム以外にもストロンチウムやマグネシウム、その他微量元素を含んでいます。
CO2の添加によりメディアから上記の成分が溶出します。メディアによって品質や成分のばらつきがあり、リん酸やケイ酸も含まれているようです。
ご心配な方はメディアをRO水または精製水に一晩漬けておく処理をおすすめします。
有名なメディアとして、カリブシーARMはリン酸やケイ酸も微量でカルシウムイオン、特に他社比較で50倍のストロンチウムイオンを含むとあります。
カルシウムイオンは天然海水では、常時420ppm含まれているのに対し、閉鎖的環境である水槽ではサンゴなど石灰化を行う生物の消費量を考え380mg~440mgくらいが望ましいです。
またKHも同様で、天然海水では常時7~8dKHであり、こちらも8~11dKHと高めに保つことをおすすめします。
最近主流のBPシステムでは高KHは向かないとされています。
KHの場合、5dkh以下になるとミドリイシの骨格形成の成長に影響を与え、根元から白化します。骨格がスカスカになり細くもろくなります。
これらはCaリアクターを設置する事によりカルシウムイオンと炭酸水素イオンを安定供給できます。
ハードコーラルの飼育において、毎日のバッファー添加や大量換水の手間からも解放されるメリットもございます。
サンゴには常に安定した環境(特にKH)が必要です。
水換えやバッファーの使用では使用間隔を熟知する必要があります。
しかし、Caリアクターも一度調整したらほったらかしで良いわけでなく、消費する造礁サンゴの量、健康状態など常に水槽の状態を観察することも重要です。
最低でも現在の水槽のCaとKHを測定し、一日におけるCa,Mg,KH(特に)の消費される数値は把握して下さい。
最初、CO2を添加する際、様子を見ながらバブルカウンターを3秒に1滴ぐらいにし、排水のpHは6.5~6.8付近、KH20~25くらいに調整する必要があります。
これはメディアの炭酸カルシウムが解離し効率よく溶出するpH値です。
phモニター、PHコントローラーを併用することにより、リアクター内部を数値として確認できますので水質調整し易いと思います。
もしpHが高いようならCO2を増やすかリアクター内の循環流量を減らします。
逆に低ければCO2を減らすかリアクター内の循環流量を増やして下さい。
気が付いたら排水が止まってしまう場合などは、ポトポトと点滴でなく排水量を増やしてください。後に微調整をして下さい。
夜間は照明が落ち、生体呼吸などにより水槽内のpHが下がります。
夜間のCO2の添加は電磁弁により調整しているキーパーもいますが水質が安定していれば問題なく常時稼働で構いません。
朝方のpHは7.8と落ちますが、KHが確保されていればハードコーラルの生育に特に支障は出ません。
残存したCO2によって一部pHの低い処理水が濾過槽内に流れます。そのため水槽はpHがやや通常よりも低めにキープされます。
セカンドリアクターを併用することによりリアクターからの低めのpHの戻り水を干渉することができます。
調整は水槽の状況により、安定までは長い場合数週間かかり、CO2添加量を誤ったり、過剰なKHは藻類が増殖しやすい環境となるため注意が必要です。
セカンドリアクターをつけ残存するCO2を消費させることで効率化を図ることもできます。
(商品詳細)
本製品カルシウムリアクターは高性能オリジナルDCモーターを使用し、大変静かなリアクターになっております。
DCモーターを使用することにより負荷のかかるリアクターにおいても不快な稼働音のストレスもなくご使用いただけます。
DCポンプを使用することにより経済的にも優しくお使いいただけます。
付属品の流量可能なDCポンプを使用することにより、内部圧の高いリアクターにもポンプに負担をかけることなくご使用いただけます。
付属のコントローラーにて70段階流量調節(800L/h~2500L/h)が可能です。CO2添加量と流量調節を合わせることにより従来のカルシウムリアクターよりメデイアを素早く、効率よく溶解することができます。
構造において
オリジナルジョイントを使いコンパクトに仕上げております。配管類も工具を使うことなく脱着可能です。
内部圧がかかるリアクターにおいても、配管及び樹脂製品を使用することにより、海水による劣化を防ぎ、内部圧の高いリアクターにおいても長期間、安心してお使いいただける商品になっております。
チューブ接続部分も内部圧の高いRO浄水器と同等の防水性、圧力に強いコネクターで製作されております。
取り外しもワンタッチに行え、確実に固定することができます。
給水において
給水部分及びCO2吸気部分はシリンダー内に最大限の力で飼育水を引き込むことができるポンプダイレクト部分に設置しております。CO2を確実にポンプで拡散させることにより、シリンダー下部にCO2が溜まりサイフォン停止によるリアクターの動作不良も防止することができる共に、少量のCO2でも効率よくカルシウムメデイアを溶解できるリアクターになっております。
セカンドリアクターもご用意もございます。
セカンドリアクターを併用することにより、メインリアクターで下がったPHをメイン水槽にも戻すまでに、セカンドリアクターにて干渉して戻すことができます。
カルシウムメデイア以外にも使用可能です。
マグネシウムメディアなどを入れることで、リアクターの使用でも不足気味であったマグネシウムを供給することもできます。
PHセンサー取付け口の設置もございます。
PHモニターを設置する事により数値でリアクター内部を確認でき、調整も容易に行えます。
PHコントローラーと電磁弁を併用することにより、CO2の添加をオートコントロールにすることも可能です。
ポンプ流量調整することにより、小型水槽~大型水槽までお使いいただけます。
内部式、外部式ともにご使用可能な商品になっております。
CA-50はオリジナル配管組みを使用し、コンパクト商品に仕上げております。
セカンドリアクターも標準装備されています。
CA-70)
本体サイズ:W230×D270×H510(mm)
対応水量 :700L
ポンプ流量:700~2000L/H(8段階流量調整可能)
仕様電源 :100V(50/60Hz対応)
CA-50)
本体サイズ:W220×D180×H400(mm)
対応水量 :700L
ポンプ流量:700~2000L/H(8段階流量調整可能)
仕様電源 :100V(50/60Hz対応)
セカンドリアクター標準装備(1体型)
オプション品

CA-30

PS-30
セカンドリアクター・
サードリアクター
(セカンドリアクター)
本製品セカンドリアクターを使用するすることにより、万が一CO2が余分に添加されてしまった場合においても2本目のパイプ内(セカンドリアクター)で、PH干渉されますので、水槽及び濾過槽にCO2が混入し水槽のPHが低下してしまう事故を防ぐことができます。
また容量不足を解消できるメリットもございます。他にもセカンドステージにマグネシウムメディアなどを入れることで、リアクターの使用においても不足気味であったマグネシウムを供給することもできます。
(サードリアクター)
カルシムリアクターに装備されている、セカンドリアクターの先に本製品をもう1つ追加しサードリアクターとしてもお使いいただけます。セカンドリアクターでPH干渉、サードリアクターでマグネシウムメデイアなどのミネラル添加の両方を行うことができます。
CA-30)
本体サイズ:W120×D120×H320(mm)
PHコントローラー
本製品は設定、操作方法も非常に簡単で、カルシウムリアクター制御にも最適な商品になっております。
電磁弁を併用することによりCO2添加をオートコントロールすることも可能です。
コントローラー設定範囲を外せばPHモニターとしてもご利用いただけます。
アロワナなどの大型水槽のPH管理モニターとしてもお使いいただけます。
仕様電源 :100V(50/60Hz対応)日本全国で使用可能。
消費電力 :2w
pH計測範囲:pH0-pH14
pH解析度:0.01pH°
pH精度:±(0.01%+2digits校正後)°
コントロール設定範囲pH3.5-pH10.5
コントロール電源規格AC100-240v 5Aまで
PS-30)
本体サイズ:W85×D40×H150(mm)
PHエレクトロ―ド(交換用電極)
PHコントローラー、PHセンサー対応
本製品はエレクトロ―ドの先端にセンサーガードが装備されていますので、万が一の落下事故においても破損なくお使いいただけます。
BNCコネクタータイプのPHモニター、PHコントローラーでお使いいただけます。
測定範囲 0~14PH
対象温度 0~50℃
コードの長さ 約1m
PD-30
CO2添加機器(レギュレーター)及びPHコントローラー制御機器(電磁弁)の取り扱いございます。
ミドボン、小型ボンべ共に対応のレギュレーター、ご用意ございます。